外貨預金はふつうやらない
退職金をもらい、自分のお金について運用を真剣に考え始めたので、どんな運用をするかを書いていきます。
まずは、「これはやらないでしょ」から。
外貨預金はいろんな銀行でキャンペーンとかやっていて、円では見られないような高金利で誘惑してくるけど、ふつうはやらない。
理由は、金利の高い低いよりも為替レートの変動の方がはるかに影響があって、高金利だからお得!とは決してならないからです。
米ドル:3ケ月4.0%
とかだと、「おおー」と思ってしまって、とりあえずやってみようってなりがちだけど、年換算で1.0%(しかも税前)だし、銀行店頭での為替手数料(大体片道0.5円、往復で1.0円)を差し引くとほぼゼロ%になってしまうのです。
「なんだ、結局円預金と一緒か~」と思ったら大間違い(笑)
外貨は為替レートが変動して、円に戻すときに元本部分が変動してしまうのです。
「そんなことは分かっている」と多くの人が言うでしょうが、問題はその変動幅が金利とは比較にならないくらい大きいということなんです。
今年の7月と9月の高値と安値の変動幅は4.17円、3ケ月の金利換算で15%ほどもあるんです。(7月高値108.16円、9月安値103.99円)
これはふつうでこの期間はあまり変動しなかった方なんです。
つまり、3ケ月間4%の金利をもらって、4%相当の手数料を払って、15%の変動リスク(儲けか損かはわからない)をもつということを知ってやってほしいんです。
ね、ふつうやらないでしょ?
要するに外貨預金を金利につられて取り組んではダメなんです。
もちろん、円高のときに買って、円安で売って儲けるために取り組むのであれはOKですが、もはや金利どうこうではなく、預金というより投機の世界です。
そうであれば、店頭で高い手数料を払うというのは理解しがたい行動に思えます。
ネット銀行であればもっと安い手数料で外貨預金が出来ますし、キャンペーンを除けば金利も高いです。(末尾に為替手数料比較を書いておきます)
「ネット銀行の口座持ってないし、口座開設してまでやるのはめんどくさい」という人は、投機をやる資格なしなのでは?
さらに外貨をもつ意義という点で【通貨分散】というものがあります。
将来、円が安くなることで、輸入に依存している石油や食料の値段が上がってしまうリスクに備えるために資産の一部を米ドルで保有しておくというのは、価値ある行動かと思います。
しかし、しかし、しかし、たった50万円や100万円では、緩やかに影響してくる物価上昇に対しどれだけの効果はあるでしょうか。
ほぼ無意味という結果にしかならないんです。
通貨分散とは多くの資産を保有している富裕層が特定の通貨の暴落リスクを回避するためのもので、一般庶民が気にすることではないんです。
自国の通貨がダメになっても大丈夫なように準備する余裕なんてないはずなんです。
投資は重要だと思いますが、目的をもたないで銀行に勧められるがままに取り組む外貨預金はやめた方がいいと思います。
ちなみに私は、為替差益狙いで外貨預金やってます。
もちろんネット銀行で。
<ネット比較でみた為替手数料を記載しておきます>
住信SBI:0.02円
JNB:0.05円
ソニー:0.15円
楽天:0.25円
みずほ:0.40円
SMBC:0.50円