相場下落時に湧き上がる気持ちと対処法
最近下落幅が大きくなってきました。コロナ禍で急落以降、上昇し続けてきた米国株でさえ調整局面の様相ですね。
こんな時は色々なことが頭をよぎりあれこれ手を打ちたくなってくるものです。
1.まだまだ下がるんじゃないかと思い、これまでの利益をいったん確定しておこう
今年は一本調子で株価も上昇したため、含み益が出ている人も多いでしょう。
一旦利益確定、全然OKだと思います。でも。。。
税金は発生するし、これで投資をやめてしまうのであれば別ですが、次に買うタイミングをどうやって決めるのかがすごく難しい課題として残ってしまいます。
また買うのであればさらに相場が下がらないと税金分だけ損になってしまうし、悩ましいところです。仮に相場が下がらなかったらどうするのか、横ばいだったらどうするのか、しっかり決めておかないともう買えなくなってしまいそうです。
さらに今回は想定通り、相場が下がって底値付近で買い戻すことが出来たとしても、次もうまくいくとは限りません。
2.まだまだ下がるんじゃないかと思い、含み損を損切してしまおう
これが最悪のパターンです。なんとなく投資を始めてみたものの、自分の資産がどんどん減っていくことに耐え切れず、心が苦しくなって、自己嫌悪に陥り、投資したことを後悔して、嫌な気持ちから逃れるために損切するというパターンですね。
投資で損する人の典型です。
3.そろそろ底値で反転すると思い、追加で投資しておこう
相場が乱高下したときに多いケースです。大きく下げて、すぐに大きく戻すという
相場が続くと、下げたときに「買いのチャンス到来!」と思ってしまうのは仕方ないことです。また含み損ポジションの持ち値を下げておきたいという気持ちも自然な流れかと思います。
ただ、相場は常に上下を繰り返しながら、グラフでいうとジグザクしながら、上がったり、下がったりするものですよね。
下落局面でポジションを膨らませると、損失拡大につながるのは言うまでもありません。
対処法1:初心を思い出すこと
今の投資を始めたときの気持ちや考えを思い出すことかなと思います。
長期投資でインデックスを買ったのであればなおさらです。
相場の上下に惑わされないためにインデックス投資をしているのに、長期で資産形成していこうと思って投資をしているのに、なぜ自分は何かアクションを起こそうとしているのかということです。
また何も考えずに投資を始めた人は、何も考えないことです。
対処法2:自分の投資家としての実力を振り返る
投資を始めて相場を毎日見たりするようになると、相場がわかったような気持ちになるものです。もちろん知識が深まっていろんなことがわかっていくんでしょうけど、わかるのは過去であって、未来は誰にもわかりません。
雑誌やテレビなどでもっともらしく話している人たちも過去を分析する力はあるかもしれませんが、未来を高確率で当て続けることは出来ないんじゃないでしょうか。できるのであればあんな仕事はしていませんからね。
自分に未来の相場を予見する実力があると思っていますか?思っていませんよね。
そうであれば、じっとしていることです。
もちろん、予め自分で定めた損失ラインを超えたのであれば、諦めて撤退しましょう。
短期売買で大儲けしてやろうと思って始めた投資は別にして、普通の社会人が仕事をしながら始めた投資は、上がるも下がるも『世の流れについていく』ということじゃないでしょうか。
じっとしているのが一番かと思います。