お金のパーソナルコーチ

銀行員を30年以上経験してきて、今だからこそわかるお金との付き合いかたを残していきたいと思います。素朴な疑問へのご質問受け付けます

銀行間手数料が高いという話題について

今日は最近新聞でも「キャッシュレスの障害になっている」的な話題になっている銀行間手数料について考えてみたいと思います。

 

 

確かに見直し自体が放置されてきた

40年間も料金が変わってないということは、放置されてきたと言われても仕方ないんでしょうね。

現在、銀行が他行にお金を送る手数料は1件162円(3万円未満は117円)。

利用者からもらう手数料をこれ以下にすると個別取引ベースで赤字となります。

そもそも以前は銀行員が手入力で、銀行名、支店名、金額、振込依頼人、受取人を打電してたわけで、相応の手数料を頂いてもいいやり方だったのですが、金利が高かったのでそこで儲けることができるから、600円とか、800円とかその程度でやってたわけです。

その後、データ処理が進歩していって、銀行の手間の部分は格段に縮小したのですが、システムの維持管理に多額のお金がかかるし、誰かが一方的に儲かるというより銀行間でお互い様ということで、手数料の見直しが行われてこなかったんでしょう。

 

 

 

個人レベルではあまり関係ない

 キャッシュレスといっても大口の企業間取引はこれまでからほぼキャッシュレスだったわけで、個人で使ってきた小口の現金のやり取りをキャッシュレスにするってことだから、現金からの代替ということなんだと思っています。

 

現金の代替だから、銀行間手数料はあまり関係なく、関係あるとすればATMがいろんなところにあって現金を便利に引き出せることがキャッシュレスの足かせになっているように感じます。

 

法人や営業性個人は決済について再考すべき

 一方銀行振り込みをたくさん使う事業者は手数料が下がれば影響は大きいでしょうね。

いまでも大手企業や手数料にうるさい企業は銀行から減免を受けていて、冒頭の銀行間手数料に少し足した額で振り込みをしていますが、それでも件数が多いと結構高い金額になってしまいます。

 

未だに銀行窓口に行っていたり、規定手数料で振り込みをしている会社は少しだけ真剣に見直しすれば効率的になります。

ジャパンネット銀行では1件276円(3万円未満176円)で振り込みできます。

他のネット系銀行も減免扱いなしで同様のレベルです。

 

また同一銀行内はどの銀行も安い(銀行間手数料が不要なので)ため、社員の口座を一つの銀行に作ってもらい、給与や経費精算の口座に使うと ずいぶんお得になりますよ。

 

マイナポイント開始

 そうれはそうと今日からマイナポイントの予約開始ですね。

5000円もらえるのでマイナンバーカードを持っている人はもちろん手続きすべきですが、5000円のためにマイナンバーカードから作らないといけない人はかなりめんどくさいので覚悟のうえで。

それよりも決済各社が囲い込みのためのキャンペーンを打ち出しているので、そちらを比較の上どこの事業者を登録するのか決めたほうがよさそうです。

私は普段Suica使いなので、5000円プラス1000円もらえるそう。

遺産相続は少額ほどもめる

今日の日経の記事にこの題名があったのですが、ほんとうにそうなんです。

 

裁判で調停が成立した紛争金額別割合

1000万円以下:34.0%

5000万円以下:42.6%

相続税がかかっていないであろう5000万円以下が76.6%を占めているんです。

複雑な家庭はもめても仕方ないけど、極々普通の家庭がもめるんですよね。

 

例えば、親夫婦+子供2人のケースで、父親が亡くなった場合、全てを母親が相続するという段階では問題が起こらないが、その母親が亡くなって、家4000万円、預金400万円の計4400万円の相続財産を兄弟2人で相続する。

さっさと家を売って2200万円ずつ分け合えば良いんですが、弟家族が母親と同居していたら?

そう簡単に家を売るわけにもいかないし。弟の嫁が介護の面倒を見てきたら?

兄家族が生活が不安定だったら?嫁が厳しくて権利を主張するよう言ってきたら?

まあ、中々解決しませんよ。

 

何が正解かはその家族ごとの状況(財産額、財産の種類、家族構成、家族間の関係性、相続人の財政状況などなど)によって変わってくるので、生前から家族で話し合っておくか、生々しいお金の話が嫌なら話しあわなくてもいいように、遺言を書いておくってことでしょうね。

50歳を超えてFP1級に合格するまで②

前回は勉強方法を書いたので、今回は受験までのイキサツとメンタル面を書きます。

 

そもそももうすっかり年齢も経ち、FP合格が昇進に影響するわけもなく、またFPの知識を業務で披露する機会もない中、どうして受験したのか。

どうして50歳を超えてFP1級に挑戦することになったのか 

事の発端は、会社がFP取得に力を入れるようになったから。

資格が業務上の成果とリンクするわけではないことも重々承知しながらも立場上部下に対して「FPを受験しよう」「FP2級は必須と思ってほしい」「2級を持っている人は1級にチャレンジしよう」などと事あるごとに言ってきたわけです。

 

素直に私の助言を聞いて、合格に向けて取り組む者もいれば、うるさいから一応受験はするものの、たいして勉強することもなく不合格を繰り返す者もいるわけです。

 

しかしながら人事上も影響が出てきた以上、なんとしても部下には合格してほしく、「私も受験するから一緒に合格を目指そう」などと軽率な発言をしてしまったのが地獄の始まりでした。

動機付けがあとあとの勉強への逃げ防止に必要

宣言した以上やり遂げないといけない。

「口で言うだけで努力しない上司」などということになると、これからの仕事に差しさわりがあるうえ、若者たちのこれからの会社員人生を鑑みるに「合格しなくてもいいや」と思われてしまうことを何としても回避しないといけないという一心で受験に取り組むことになったわけです。

 

ということで【部下への鼓舞」が目的なので、当然勉強状況は話題に出し、合否結果もフルオープン で臨むわけです。

一回目に不合格となった時には大勢の部下の前で結果を披露し、情けない思いをしたため、自分の努力不足を深く反省して自分を追い込んでいきました。 

 自ら退路を断ち、臨む以上なんとしても合格しないといけないプレッシャーを感じつつも、勉強の集中力は続かず、何度もあきらめたい衝動に駆られながらの勉強となったわけですが、「もう不合格報告をしてはいけない」との思いが最後まであきらめずに取り組めた要因ではないかと思っています。

 

もう無謀なチャレンジはしないでおこうと強く誓ったものの、今、必要に迫られたために宅建合格に向けて勉強中です。(決して資格オタクではありません)

賞与(ボーナス)の査定

そろそろ世の中は賞与シーズン到来ですね。

コロナで大幅ダウンのところもある一方、大手企業は今回の賞与は前期の業績で支払われるところのほうが多いと思うのでそんなに影響ないみたいです。

もちろん公務員は一切関係なく支給される(または給付金で急がしくて増額される?)

ことでしょう。

 

最近は就職先でランキングて大手企業の人気が低下しているようだけど、今回のコロナのようにこうゆう突発的な予期しない事象が起こると、給与や賞与がしっかり支払われる大手企業の人気もあがるかも。

 

賞与の位置づけとは何か

過去からさんざん議論されてきた内容ですね。いろいろあると思いますがここでは大企業の賞与についてということで。

経験に基づくざっくりした感覚ですが、

〇給与の後払い的性格       70~80%

〇業績、貢献に基づく報奨的性格  20~30%

といったところでしょう。

つまり急に増えたり減ったりすることもなく、成果が出せなくても8割くらいは確保できるということです。

実際問題として、そんな大幅に減少したら住宅ローンのボーナス返済が延滞してしまうしライフプラン自体を組み直さないといけなくなる。

ということで、事業から得られた利益を従業員に分配するという種類のものではないということでしょう。

成果とは何か

 次に個人レベルでの成果についてですが、これが難しい問題です。

賞与の個人査定は成果に基づき決定するものというのは一般的かつ最もなことなのですが、営業の成果の大小なのか、自己目標の達成状況なのか、個人別の期待値に対する結果なのか。

賞与は総額が決まって、組織内での配分(悪く言うと分捕り)なので、職務等級や年齢なんかにもよって変わってくるし、かつ、ほかの人との比較で変わってくる。

自分の目標もクリアし、上司の期待値もクリアしても、ほかの人がもっとそうであれば下がることになってしまうんです。

賞与査定にあたって

 そんな中、今回の賞与も部下の査定をしたのですが、人事部からは「中心に寄らせるな」とか「メリハリをつけろ」とか「根拠を明確にしろ」とか「直近の事象に引きずられるな」とか色々大変なんです。

どうやって査定したは企業秘密(笑)ですが、私は

【会社の価値向上につながる成果を出したか】

で査定してます。

具体的には

〇単年度の成果を上げたか

〇それは(お客様の満足を得て)中長期の成果に資するものか

〇他の人へ好影響を与えたか(組織のレベルアップ)

といったところでしょうか。

 

賞与をアップさせるには

 偉くなることです。

ただ、それだけですね。

所詮、単年度の賞与なんて大部分が給与の後払いなんだから。

だから、賞与が増えたとか、減ったとか、同期より多いとか、少ないとか、こんなに頑張ったのにとか、どうでもいいんですよ。

偉くなりさえすれば賞与はアップします。

 

まあ、こんな感じです。

賞与アップを目指す人は参考にしてください。

父に教わったこと

今週のお題「お父さん」

 

今日は父の日かぁ。

昔から父の日はあったけど、今ほど流行ってなかったというか、母の日だけで十分といった風潮があって今ほどの盛り上がりがなかったような気がする。

マスコミの努力の結果だろうか、以前に比べるとずいぶんな盛り上がりだ。

結果として何もなく通り過ぎるとさみしさが増す。

おかげ様で細かなことに気が付く息子がウイスキーをくれたので、それを飲みながら父のことを思い出してみよう。

 

真面目?でおとなしい父は自営業をやっていたこともあって土日に一緒に遊んでくれるような人ではなかった。

不仲というわけではないが、何となく距離を感じ、こちらからわがままを言うこともなく、一定の距離感を維持しながら成人となったような気がする。

 

そんな父と接する中で、幼心に「自分の将来はこんな感じなのかな?いずれにしてもそんなに明るいものではなさそうだな」と思った気がする。

 

大人になってからも一緒に酒を酌み交わすということもなく、時々帰省した際も当たり障りのない会話を少し交わす程度だった。

 

しかし、孫(私の子供)に対しては別人のような姿を見せた。

全力で、休みなく、笑顔で、何時間も遊んでいる。

人は年齢とともに変化してくものなんだなぁということを教わった。

 

そんな父だが、7年前に病で亡くなった。77才だった。

それまでの私にとって、自分の祖父母も含めて、死というものがどこか遠い存在だった。

頭ではわかっていても呑み込めていないという感覚。

父の死をもって初めて「やっぱり人は死ぬんだ」という感覚を体験したような気がする。

最後に「死というものを教わったなぁ」と強く感じた。

そして日々生きていくことの大切さというか、充実への想いが強くなったように思う。

 

50才を超えてFP1級に合格するまで

昨年53才でFP1級に合格したのですが、どのように勉強したかについて書いてみます。

講座等の教室に通わず独学で勉強

結果的に1回目の試験は不合格(学科116点で4点足らず)となり、2回目の試験で学科135点で合格となりました。

(もちろんその後の実技試験は無事合格しています。)

1回目の試験は3ケ月前から勉強を開始したものの、少し及ばず。

2回目は試験の要領などは分かっていたため、実質2ケ月、合計5ケ月の勉強で乗り切った感じです。

9月の試験を目指している人はまだ間に会いますよ!

使用した教材は、きんざいのテキストと問題集、そして模擬試験のみ。

短時間で乗り切るためにほかのものには手をつけず、絞ったんです。

 

さて勉強の順番ですが、

まずは点数がとりやすい「応用編」から勉強開始

応用編は文字を書かないといけないので土日で3時間ほど過去問に取り組み、解答開設を読む。この繰り返しです。

10回くらいやれば覚えていけます。

私は合計で30回くらいは同じ問題をやったと思います。

年金計算の7.125と5.481は何十回も電卓を叩きました。

標準偏差とか結構理屈が難しい問題もありますが、過去問の数をこなしどんなかたちで出題されても自信をもって臨みましょう。

厄介なのは「基礎編」、難しい

問題なのは基礎編です。基礎なのに恐ろしく難しいです。

私は合格した2回目も52点しか取れませんでした。(1回目は40点)

問題集は全部やって、きんざいの問題集は3回はやったと思います。それでもこの程度です。

こちらは〇×なので、アプリを使って平日の朝の通勤中に取り組み。

(きんざいの問題集にはアプリ版あり)

きんざいのほかに過去問の無料アプリで解説付きのやつがあるので、ただやり続けるといった感じです。

それと1回目の反省としてもっと体系的に理解していないといけないと考え、テキストも計3回は読んだと思います。

これは土日に応用編と交互に取り組みしてました。

結果から思うに出している会社が違うテキストを2冊以上読んだほうがよかったのではないかと思っています。

FP1級は対象範囲が広く、ポイントを絞ったテキストだとどうしても『漏れ』があり、得点アップが難しい印象です。

まとめ

もう集中力のかけらもないおじさんでも合格出来るんです。

金融機関で頑張っていく若いひとなら必ず受かります。

勉強する時間を決めて、

ふるさと納税は楽天ふるさと納税がうれしい

ふるさと納税やってますか?

給与所得者にとってはきっちり税金を納めている見返りの制度だと思ってドンドン使いましょう。

そこでいろいろなサイトの中でどこがいいか、私が今メインで使っているのが楽天ふるさと納税です。

最初はふるさとチョイス

王道です。サイトも使いやすいし、自治体の数も多く様々な観点で特設コーナーもあり、これまでずっと使っていました。

ただポイントなどの還元が全くない(当時はなかった)のがネック。その一点。

次はさとふる

ここもサイトの大手で使いやすい。ランキングも細かく分かれており、欲しい品のランキング上位がすぐわかってありがたい限り。

キャンペーンと称した還元策も頻繁にやっており、Amazonポイントなんかがもらえてその他のメリットも充実してます。

でもやはり楽天ふるさと

サイトは楽天内にあり、見栄えはよくなく、使いやすさの面では上記2サイト比かなり劣る印象ですね。

ただ、ただ、寄付ごとに楽天ポイントがもらえる。この1点に尽きる。

1万円寄付で900Pとか貰えたら、絶対楽天で寄付するでしょう?

 

ふるさと納税楽天がお得だと思います。