父に教わったこと
今週のお題「お父さん」
今日は父の日かぁ。
昔から父の日はあったけど、今ほど流行ってなかったというか、母の日だけで十分といった風潮があって今ほどの盛り上がりがなかったような気がする。
マスコミの努力の結果だろうか、以前に比べるとずいぶんな盛り上がりだ。
結果として何もなく通り過ぎるとさみしさが増す。
おかげ様で細かなことに気が付く息子がウイスキーをくれたので、それを飲みながら父のことを思い出してみよう。
真面目?でおとなしい父は自営業をやっていたこともあって土日に一緒に遊んでくれるような人ではなかった。
不仲というわけではないが、何となく距離を感じ、こちらからわがままを言うこともなく、一定の距離感を維持しながら成人となったような気がする。
そんな父と接する中で、幼心に「自分の将来はこんな感じなのかな?いずれにしてもそんなに明るいものではなさそうだな」と思った気がする。
大人になってからも一緒に酒を酌み交わすということもなく、時々帰省した際も当たり障りのない会話を少し交わす程度だった。
しかし、孫(私の子供)に対しては別人のような姿を見せた。
全力で、休みなく、笑顔で、何時間も遊んでいる。
人は年齢とともに変化してくものなんだなぁということを教わった。
そんな父だが、7年前に病で亡くなった。77才だった。
それまでの私にとって、自分の祖父母も含めて、死というものがどこか遠い存在だった。
頭ではわかっていても呑み込めていないという感覚。
父の死をもって初めて「やっぱり人は死ぬんだ」という感覚を体験したような気がする。
最後に「死というものを教わったなぁ」と強く感じた。
そして日々生きていくことの大切さというか、充実への想いが強くなったように思う。