遺産相続は少額ほどもめる
今日の日経の記事にこの題名があったのですが、ほんとうにそうなんです。
裁判で調停が成立した紛争金額別割合
1000万円以下:34.0%
5000万円以下:42.6%
相続税がかかっていないであろう5000万円以下が76.6%を占めているんです。
複雑な家庭はもめても仕方ないけど、極々普通の家庭がもめるんですよね。
例えば、親夫婦+子供2人のケースで、父親が亡くなった場合、全てを母親が相続するという段階では問題が起こらないが、その母親が亡くなって、家4000万円、預金400万円の計4400万円の相続財産を兄弟2人で相続する。
さっさと家を売って2200万円ずつ分け合えば良いんですが、弟家族が母親と同居していたら?
そう簡単に家を売るわけにもいかないし。弟の嫁が介護の面倒を見てきたら?
兄家族が生活が不安定だったら?嫁が厳しくて権利を主張するよう言ってきたら?
まあ、中々解決しませんよ。
何が正解かはその家族ごとの状況(財産額、財産の種類、家族構成、家族間の関係性、相続人の財政状況などなど)によって変わってくるので、生前から家族で話し合っておくか、生々しいお金の話が嫌なら話しあわなくてもいいように、遺言を書いておくってことでしょうね。