分散投資はリバランスが大事
投資には分散投資がいいとよく言われますが、その効果を発揮するにはリバランスがとっても大事です。
そもそもなぜ分散投資がいいかは当たり前すぎるのですが、「将来どうなるかなんて誰にも分らないから」なんです。
「証券会社や銀行員なら知っているだろう」なんて思っては大間違いですよ。
知っていたら会社員なんてやらずに投資家やってますから(笑)
「そりゃ当たり前でしょ」と思うかもしれませんが、世の中案外そうでもないんです。
不動産売却で入ったお金を勧められるがままに単一の投資信託に全額をつぎ込む人が結構いらっしゃるんです。
もちろん、その投資信託がダメと決まったわけじゃないですが、「単一に全額はないでしょう」と思ってしまいます。
銀行時代には、部下に対して「よく単一商品を売るよなぁ」と思うとともにお客様に対しても「わからんのによく買うよなぁ」と思うことが幾度となくあったように思います。
そんなことはさておき、【リバランス】です。
人は値下がりしているときに買ったり、値上がりしてるときに売ったり、出来ないものなんだと思います。
プロのディーラーでも難しいことをほぼ素人の人ができるはずがないんです。
もちろん、すっとそのままでもいいんですが、年月の経過とともに当初の分散比率(株式〇%、債券〇%、その他〇%)が大幅に変化してしまうことになります。
長期間の運用の場合、株式相場は必ず暴落があります。
単に下落を少なくするだけではなくて、そこからの資産の復活を早めるためにもリバランスが重要と言えます。
下記表に 株式50:現預金50のケースと株式90:現預金10のケースで、株式の暴落から復活までのパターンを記載していますが、リバランス機能によって、値下がりした時に買いをいれて数を増加させることで、その後の相場上昇時での回復が早くなるというメリットがあります。
このリバランスを自分でやれればいいのですが、そもそも面倒くさいし、下がり局面で買い続ける精神力は難しいんです。
そこでこのリバランスを勝手にやってくれるのがファンドラップという商品です。
リバランスの周期は商品によって違うのですが、大手証券会社のファンドラップは1年に1回とかもありますし、いま上場して話題のウェルスナビは半年に1回、楽天証券の楽ラップは3ケ月に1回のリバランスが行われるようです。
期間が短いほど安定はする一方、売買手数料がかかったり、税金がかかったりとマイナス面もあるので一概にはいえませんが、最低でも半年に1回はリバランスしてもしいところです。
単一の株式ファンドしか持っていないという場合は、手元の現預金を別建てにして月山の上リバランスしてみてはいかがでしょうか。