お金のパーソナルコーチ

銀行員を30年以上経験してきて、今だからこそわかるお金との付き合いかたを残していきたいと思います。素朴な疑問へのご質問受け付けます

やっぱり高い店頭の投信手数料

11月からの上昇相場で、「やっぱり世の中、お金持ちがよりお金持ちになるんだなぁ」と感じるこの頃です。

私の僅かばかりの投資信託でも〇十万円は増加してるんだから、お金持ち(株式を持ってる人)は、とんでもないことになってるんでしょうね。

一方、つみたてNISAでコツコツの人は数万円程度の増加程度なんでしょう。

でも、やってなかったより◎ですよ。

 

そんなことは置いといて、銀行や証券会社も活況でドンドン販売が増えているみたいですが、改めて店頭(銀行も証券も)の手数料って高いですよねーってことです。

 

海外株式の投資信託を見てみたんですが、下記の通り上3つが店頭販売の投信、下の3つがネット系投信です。

夫々にパフォーマンスは違うんでしょうけど、信託報酬は年率なので10年とか持つとするとこの10倍のコストになってしまうので、高リターンファンドじゃないと、減る一方ってことになりかねないですよ。

  販売手数料 信託報酬
三菱UFJ 米国配当成長株ファンド<為替ヘッジなし>(愛称:ザ・レジェンド) 3.3% 1.8150%
キャピタル世界株式ファンド 3.3% 1.7010%
フィデリティ・米国優良株・ファンド 3.3% 1.6390%
AB・米国成長株投信Dコース(H無) 予想分配金 0.0% 1.7270%
ラッセル・インベストメント外国株式ファンド 0.0% 1.2100%
eMAXIS Slim 米国株式(S&P500) 0.0% 0.0968%


店頭販売は職員がいろいろ話をしてくれて教えてくれるので、その分手数料が高いのは仕方ないんですが、本当にお金を増やしたいと思うなら、少しの労を惜しまずにネット系証券で購入した方がいいと思うんですけどね。

「どれを買っていいかわからん」という場合でも、ネット証券でも簡単なアンケートに応えるだけで自分に合ったファンドを進めてくれるし、楽天証券の楽ラップなんて、知識が少ない人にはピッタリです。

あとマネーフォワードってアプリがあって残高の1%の手数料を払えば、いいサービスが受けられるのに、労を惜しんで最寄りの窓口で投資する人が多いのはなぜ何でしょう。

本気でお金を増やしたいと思っていないからですかね。

40歳ぐらいまでの会社員はマネーフォワードはいいと思いますよ。

 

金融知識がない間は店頭で投資信託を買うのも×ではないと思うのですが、より良い運用を考えて勉強を続けていくことが大切かと思うこのごろです。

 

投資信託は銀行で買ってはダメ?

結論:原則ダメかな

 

理由は明快で割高だから。

購入時手数料もあるし、信託報酬も高めの商品が多いです。

(人が時間をかけて対応するんだから当然なんですけどね)

結果としてお金の増え方が小さくなってしまうんですよ。

でも手数料を払ってでも得られるものもあると思います。

 

そもそも投資信託を買う目的は何かってことによるんです。

お金を増やしたい?

何のために?(これが結構大事なファクターです)

いくらくらいの資金があってどれくらい増やしたい?

どれくらいの期間をかけて?

これらを考える要素としては、

他の資産はどれくらいあるか、現在の収支バランスはどれくらいプラスか、今後は収入は見通せるか、家族状況はどうか、親からの相続は期待出来るか、などなどの状況によって変わってくると思うんです。

さらに現状の金融に関する知識はあるか、これから学んでいく気持ちはあるかということも。

そして個人個人のメンタル面で損失が出る場合にどれくらい許容できるのかということも投資をする上での重要なことだと思っています。

 

こうゆうことを自分で考えて整理できている人はほとんどいないのが現実です。(安心してください)

そこで、銀行に行くとこれらのことを根掘り葉掘り聞かれるので、それに答えていると段々と自分でも自分の考えが明確になっていって、不足している金融知識は補ってくれて、考えに沿った商品をいくつか提供してくれて、その中で自分で選ぶことができるのが銀行です。

ネット証券の方が手数料の面も利便性も全然よくて、お金を増やしたいニーズにマッチしているのですが、残念ながら根掘り葉掘り聞いてくれないんですよ、ネットは。

だからお金を払ってセミナーに行ったと思って銀行で投資信託を購入するもの無しではないかと思うのです。

ただし、お金を払うだけの価値ある提案ができる銀行員に巡り合う確率が低いってことがネックです。

「感じかいい」とか「親切にしてくれる」とかで購入してはダメですからね。

最低限の知識として【FP2級】は持っていて、そのうえで親身に相談になってくれないと何の意味もないです。

 

お金を払ってもいいから自分で調べたりせずに自分のニーズに合った商品を買いたい方は銀行も悪くないと思いますよ。

医療保険って不要?

ずばり不要です

最近保険の見直しって大事だと思ってます。

すごく今さらなんだけど。

会社員の人は忙しくて、保険ってややこしくて面倒だから一度入ったらそのままにしてしまいがちですが、お金は貯めるより不要な支出を減らす方が簡単だし負担にならないと思うんですよ。

まず、医療保険はいらないんじゃないかと。

会社員は会社の健保に入っていると思いますが、健保の内容って知らない人がほとんどです。

会社の健保は月間の支払い上限があって、それを超えても自己負担なしになっています。

ぜひ自分の健保に確認してみてください。

ちなみにNTT健保は1ケ月の自己負担上限が25,000円って出ていました。

つまり1ケ月に25,000円以上払わなくていいんです。知ってました?

 以下は全国健保協会のHPに出ていた金額です。

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 つまり会社員で健保組合に入っている人は医療保険で入院1日5000円とか、不要なんじゃないでしょうか。

不安をあおられて入院費以上に保険料を払ってるんじゃないでしょうか?

 そもそも保険って「もしもの時の備え」みたいなもんだと思うのですが、もしもの時にも自己資金で対処可能なら、いったい何の備えのために毎月お金を保険会社に払ってるのでしょう?

「保険会社の人が大好きでお給料の足しにつかってほしい」という場合は払い続けてもいいんですが、そんな人はいませんよね。

 

まずは今入っている保険を全部やめて、本当に必要な保険(そんなものあるのか)だけに加入。余ったお金を積立に回す。これだけでずいぶんお金が貯まると思います。

 

ちなみに学資保険とかの積立保険は最悪ですよ。

リスク取りたくないなら銀行積立をやった方がいいと思います。

理由はいつでも引き出しできるからです。

要らない保険の保険料をやめて積み立てしましょう。

つみたてNISAはどこで始めればいいか

結論:どこでもいい

そう、どこでもいいです。

お金が貯まらない会社員はどこでもいいから、いろいろ考えずにつみたてNISAを始めましょう。ということです。

厳密にはネット証券の方が商品ラインナップが多いとかあるんですが、それも含めて「どこでもいい」んです。

 

そもそもつみたてNISAを始める目的を思い出してほしいです。

収入が少なくて、毎月余裕なくて、お金を貯める力もなくて、結果お金が貯まらない。

だから貯める力がつくように環境を作るってことでした。

 

出来ればよりストレスなく積み立てられるように給与口座から引き落としの方がいいんでしょうね。

振替とか面倒でやらなくなる可能性もあるから。

 

そして下に貼ってあるようにつみたてNISAの商品は会社ごとに違いはあれど、

「国が定めた基準を満たした投資信託なので、購入手数料はゼロ、信託報酬も他の投資信託に比べて格段に安いので、ぼったくられることなく安心して購入できます。

商品は好みで可です。どうせと言ってはダメなんでしょうけど、毎月1万円ぐらいからのスタートなら何を買っても一緒ですから。

下につみたてNISAの始め方(三菱UFJ銀行)を貼っておいたので参考にしてください。

さあ、マイナンバーカードを持って銀行へ行こう!

 

ちなみに私はつみたてNISAはやってません。普通のNISAです。

お金が貯まらない会社員ではないので(笑)

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お金が貯まらない会社員にはつみたてNISA

ずばり、つみたてNISAを始めよう!

 

お金に関しては夫々の置かれている状況によって取るべき対処方が違うので、今回は貯蓄が苦手な若い会社員の方に向けて書いています。

 

お金を貯めようと思っていても毎月の収支は厳しく中々たまらないという会社員は多いと思います。

特に若いうちは給与も低く生活で精いっぱいで貯蓄なんてしている余裕はないでしょう。

貯めるよりも収入を増やすことにエネルギーをかけた方がいいと思っている人もいるでしょう。

でも【稼ぐ力と同時並行で貯める力をつけていく】ことが重要なんです。

 

何のためにお金をためるのか、これがある人は金額の規模とか貯めるまでの期間とかも明確になり、それに沿った蓄えをしていけばいいと思いますが、特に目的もない人はどうするかという問題ですね。

老後資金といってもまだまだ時間もあるし実感ないでしょう。

そもそも収入が少なくて貯める力がない人が、頑張ってもお金が貯まるわけないと思いませんか?

だから頑張らないで貯める環境を作ることが大切となるのです。

それが銀行口座から自動的に引き落とされる「つみたて」なんです。

目的がなくても貯める力をつける環境をつくるという気持ちで積立してください。

1ケ月分の給与くらい貯まれば心にゆとりが出てきますから。

心のゆとり、欲しくないですか?

とりあえずって気持ちでいいので信じて積み立ててみてください。

そうすればお金が貯まって、とても大事な「稼ぐ力」をつけるための自己投資にも弾みがつくはずです。

 

会社員の場合は急に給与が増えて行ったりしないので、同時並行で貯める力がいるんです。

決して「もっと給与が増えてから考えよう」なんて思わず、直ぐ始めましょう。

 

そしてどうせ積み立てるなら、積み立てた以上に増える可能性が高い株式投資、売却益が非課税となるつみたてNISAが一番いいと思うんです。

 

イデコも素晴らしくお得なんですが、60歳まで引き出せないのは若い人にはネックとなるんでしょう。

本音は1000円でもいいからイデコも始めた方がいいと思うんですが、まずはつみたてNISAから。

イデコは40歳から始めても20年間も積み立てられるので、慌てる必要なし。

株価急落に強そうな投資信託

株価はドンドン上昇してきていますが、「そろそろ急落するんじゃないか」とドキドキしている人にご紹介です。

 

ファンド名は【テトラエクイティ(三井住友DS)】

アメリカ株式の指数先物取引を活用しているファンドなんですが、ややこしいことは抜きにして、簡単に言うと、株価急落時に売りポジションを膨らませ稼ぐファンドってこと?です。

下落時にプラスとなるファンドとしてベアファンドっていうのがありますが、これは下落時にプラスだけど上昇時にマイナスになってしまいますからね。

このテトラちゃんのいいところは下落時(相場の急変時)にプラスとなって、上昇時にもプラスを目指すものです。

実績チャートを貼っておくので見てもらうのが一番なのですが、コロナの下落時に大幅上昇して、その後相場の上昇時はほぼ横ばいになってます。

(ほんとはここでも増えていてほしいところですが)

信託報酬も1%未満でまずまずだし、少しだけこれを持っておくと急落時の精神的ショックを和らげる効果があると思います。

ちなみに私も少しだけ持ってます。(もちろんプラスです)

 

純資産残高もすごく増えていて人気のほどが伺えますね。

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ファンドの特色
1. 米国の株価指数先物取引を機動的に活⽤します。
●実質的な運⽤にあたっては、米国株式市場におけるトレンドを捉えることを目的とする参照指数のリターン(損益)※を享受する担保付スワップ取引を⾏います。
●米国の株価指数先物の実質的な買建総額または売建総額が、最⼤で信託財産の純資産総額の200%程度となる場合があります。
○ 運⽤管理費⽤(信託報酬)
ファンドの純資産総額に年0.759%(税抜き0.69%)の率を乗じた額です。
※投資対象とする投資信託の信託報酬を含めた場合、年0.954%(税抜き0.885%)程度となります。

個人向け国債ってどんな意味があるの?

個人向け国債もよく売れる商品です。

金融機関にとってはほとんど儲けにならず、これだけではメリットがない商品なのですが、「元本確保が絶対必要」という方の呼び水としてキャンペーンをやったりして取り組んでいます。

 

まず利率ですが、今は下限に張り付いていて「0.05%」です。

税引き後では。079685をかけて、約0.04%。

当分上がりそうもないです。

100万円の国債を買って、年間400円。たった400円。

なんかいいことあるんでしょうか?

申込をして、手続きして、1年間は解約出来なくて、400円。

やる意味がまったく不明です。振込手数料払ったりしたらマイナスですよ。

1億円買っても4万円なんです。

すごいお金持ちの高齢者がこれから増やす必要もないし、オレオレ詐欺に合わないように簡単には引き出せないようにしておく以外の意味が見つかりません。

でもたくさん売ってましたけど(笑)